一周忌・一回忌とは?読み方・時期・法要の準備からお布施・服装まで完全解説
「一周忌」「一回忌」はいつ・何をする法要なのか。読み方・意味・時期・準備するもの・お布施・服装・香典・当日の流れまで、喪主も参列者も知っておきたい情報をすべてまとめました。浄土真宗・浄土宗の注意点、新盆と重なった場合の対応も解説します。
一周忌・一回忌とは——読み方と意味
読み方
- 一周忌(いっしゅうき)
- 一回忌(いっかいき)※一周忌と同じ意味で使われることが多い
- 周忌(しゅうき):毎年の命日に行う法要の総称
一周忌・一回忌の意味
一周忌とは、故人が亡くなってからちょうど1年後の命日に行う法要です。「一周忌の意味」は、故人の死後1年という節目に遺族・親族が集まり、故人を偲び冥福を祈ることにあります。
「一回忌」という呼び方は、本来は「死亡当日(葬儀)」を指す場合もありますが、現代では一周忌と同じ意味で用いられることがほとんどです。一回忌と一周忌は実質的に同じ法要として扱われています。
周忌とはいつまで続くか
周忌は命日から1年ごとに数えます。1年後が一周忌、2年後が三回忌、6年後が七回忌、12年後が十三回忌……と続き、多くの場合は三十三回忌または五十回忌をもって「弔い上げ」とします。周忌(法要)はいつまで行うかは宗派・地域・家の慣習によって異なります。
| 法要名 | 時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 没後1年目の命日 | 年忌法要の中でも特に重要とされる |
| 三回忌 | 没後2年目の命日 | 一周忌の翌年。回忌は没年を1と数えるため注意 |
| 七回忌 | 没後6年目の命日 | この頃から規模を縮小する家が多い |
| 十三回忌 | 没後12年目の命日 | 家族・親族のみで行うことが多い |
| 二十五回忌 | 没後24年目の命日 | 地域によっては省略されることも |
| 三十三回忌 | 没後32年目の命日 | 多くの宗派で弔い上げとなる |
一周忌はいつ・いつやるか——時期と日程
一周忌はいつか
一周忌は故人の「命日から1年後の同日」が正式な日にちです。ただし平日の場合は、命日より前の土日祝に行うのが一般的です。命日より後ろにずらすのはマナー違反とされているため、日程を組む際は注意が必要です。
一周忌の準備はいつから始めるか
一周忌の準備はおおむね2〜3か月前から始めるのが理想です。寺院の予約・会場の手配・案内状の送付・返礼品の準備など、やることは多岐にわたります。
一周忌の日程・準備スケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3か月前 | お寺・会場の日程確認・予約、参列者のリストアップ |
| 2か月前 | 案内状(通知)の発送、会食・料理の手配 |
| 1か月前 | お布施の準備、返礼品・引き出物の手配 |
| 2週間前 | 参列者の出欠確認、当日の流れの最終確認 |
| 前日〜当日 | お供え物の準備、位牌・遺影の確認、会場設営 |
一周忌と仏滅
一周忌の日程が仏滅と重なっても、法事・法要は六曜に関係なく行って問題ありません。仏事において仏滅は特別な意味を持たないとされています。
一周忌に用意するもの——喪主・参列者それぞれの持ち物
喪主が準備するもの
- 位牌(いはい):一周忌までに本位牌を作成しておく
- 遺影写真
- お供え物(花・菓子・果物など)
- お布施・お車代・御膳料(寺院・僧侶へ)
- 返礼品・引き出物
- 会食の手配(料理・会場)
- 案内状・席次表
お寺で一周忌をする場合に用意するもの
- お布施(封筒に「御布施」と表書き)
- お車代(僧侶が移動する場合)
- 御膳料(会食に同席しない場合)
- お寺へのお供え(菓子折りや果物が一般的)
- 位牌・遺影(持参するか事前確認を)
参列者が持っていくもの・持ち物
- 香典(御仏前):表書きは「御仏前」が一般的。一周忌以降は「御霊前」は使わない
- お供え物(菓子・花など。事前に確認するとよい)
- 数珠(念珠)
- ハンカチ(白または黒)
- 袱紗(ふくさ)
一周忌の香典(御仏前)の相場
| 関係 | 香典の目安 |
|---|---|
| 子・兄弟姉妹 | 1万〜3万円 |
| 親族(いとこ・おじおばなど) | 5,000〜1万円 |
| 友人・知人 | 3,000〜5,000円 |
一周忌のお布施——金額・渡し方・封筒の書き方
一周忌のお布施の相場
一周忌のお布施の金額は宗派・地域・寺院との関係によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
- お布施:3万〜5万円程度(地域・寺院によって1万〜10万円の幅がある)
- お車代:5,000〜1万円(僧侶が自宅・会場へ出向く場合)
- 御膳料:5,000〜1万円(会食に同席しない場合)
お布施の渡し方・マナー
- 白い封筒または奉書紙に包み「御布施」と表書きする
- お盆(切手盆)に乗せて、または袱紗から取り出して両手で渡す
- 渡すタイミングは法要前か法要後の挨拶時が一般的
- お車代・御膳料は別の封筒にそれぞれ入れて渡す
浄土真宗・浄土宗のお布施の注意点
浄土真宗では「御布施」の表書きは同じですが、「御霊前」は使用しません(浄土真宗では霊という概念がないため)。浄土真宗の一周忌では「御仏前」を使用します。浄土宗の一周忌でも基本的なマナーは同様です。事前にお寺に確認しておくと安心です。
一周忌の服装——喪主・参列者・宗派別のマナー
一周忌の喪服・服装の基本
一周忌は正式な法要のため、喪服(準喪服)が基本です。ただし家族だけで行う場合や小規模な法事の場合は、平服(略喪服)でよいとされるケースも増えています。案内状や喪主からの連絡で「平服でお越しください」と指定がある場合はそれに従います。
一周忌の服装 男女別まとめ
| 対象 | 正式(喪服) | 略式(平服) |
|---|---|---|
| 男性 | 黒のスーツ・白シャツ・黒ネクタイ・黒靴 | グレー・紺の地味なスーツ |
| 女性 | 黒のワンピース・スーツ・アンサンブル | 黒・紺・グレーの地味なワンピース・スーツ |
| 子ども | 制服(最優先)または黒・紺・グレーの服 | 制服または地味な私服 |
一周忌のストッキング
女性の一周忌のストッキングは黒が基本です。肌色(ベージュ)ストッキングは略式・平服の場面では許容されることもありますが、正式な一周忌法要では黒ストッキングが無難です。
一周忌の服装——身内だけ・家族だけの場合
一周忌を家族だけ・身内だけで行う場合も、準喪服(黒のスーツ・ワンピースなど)が基本です。喪主が「平服でよい」と伝えた場合は、黒・紺・グレーなど地味な色合いの服装で問題ありません。明るい色・派手な柄は避けましょう。
三回忌の服装(家族だけ・女性)
三回忌は一周忌より格を下げた準喪服または略喪服が一般的です。家族だけで行う三回忌の服装は、黒や紺などの地味な平服でも構いません。女性は黒のワンピースや紺のスーツなどが適切です。
七回忌の服装
七回忌の服装は三回忌よりさらに略式でよいとされ、地味な平服(黒・紺・グレー)が一般的です。七回忌の喪服(正式な黒の礼服)は不要な場合がほとんどですが、喪主の案内に従いましょう。法事7回忌の服装は、地味な色合いで清潔感があれば問題ありません。
二十五回忌の服装
二十五回忌はさらに略式化が進み、地味な平服で参列するのが一般的です。派手でなく、落ち着いた色合いの服装であれば問題ありません。
一周忌の当日の流れ——何をするか
一周忌に何をするか
- 僧侶による読経・法話
- 焼香(参列者全員)
- 喪主・参列者の挨拶
- 会食(お斎・おとき)
- 引き出物・返礼品の手渡し
一周忌の法要の時間・何時から
一周忌法要の開始時刻は午前10時〜午後1時頃が一般的です。読経・焼香で30分〜1時間、その後の会食を含めると全体で2〜4時間程度かかります。
一周忌を自宅で行う場合
一周忌の法要は自宅でも行えます。僧侶に自宅へ来てもらい、仏壇前で読経・焼香を行います。自宅で一周忌を行う場合は、仏壇・位牌・遺影・お供え・花・ろうそく・線香などを整えておきましょう。
一周忌のお供え(お寺・自宅)
- 菓子折り・果物・花(生花)が一般的
- のし紙の表書きは「御供」または「御供物」
- お寺へのお供えは事前に持参するか当日に持参するか確認を
- 浄土真宗のお供えは「御仏前」「御供」と書く(「御霊前」は不可)
一周忌の忌引き・参列について
一周忌の忌引き
一周忌は葬儀と異なり、忌引き休暇の対象外となる場合がほとんどです。会社によっては特別休暇や有給休暇での対応が必要です。事前に就業規則を確認しましょう。
一周忌への参列マナー
- 案内が届いたら早めに出欠の返事をする
- 香典(御仏前)は袱紗に包んで持参する
- 数珠を忘れずに持参する
- 法要開始の10〜15分前には到着しておく
- スマートフォンはマナーモードまたは電源オフにする
一周忌の連絡がない場合
一周忌の連絡がない場合は、喪主が家族・身内のみで行う意向の可能性があります。無理に参加を求めるのではなく、命日前後に弔電やお供え物を送るなど、気持ちを伝える方法を検討しましょう。
新盆と一周忌が重なる場合
新盆(初盆)と一周忌が同じ年に重なるケースがあります。新盆と一周忌は別々の法要ですが、同日にまとめて行う場合もあります。どちらを優先するか・まとめるかは、寺院と相談して決めましょう。浄土真宗では初盆の考え方が他宗派と異なるため、浄土真宗の初盆と一周忌が重なる場合はお寺に確認することをおすすめします。
宗派別——浄土真宗・浄土宗の一周忌
浄土真宗の一周忌
- 「御霊前」は使用しない(「御仏前」を使う)
- お供えの表書きも「御仏前」または「御供」
- 浄土真宗の一周忌法要では、追善供養という概念がなく「故人をしのび、仏の教えを聞く場」として行われる
- 浄土真宗の一周忌のお布施は他宗派と大きく変わらないが、事前にお寺に確認を
- 浄土真宗のお供えは五供(ごく:花・香・灯・水・食)が基本
浄土宗の一周忌
- 基本的なマナーは他の仏教宗派と大きく変わらない
- 「南無阿弥陀仏」と唱える念仏が中心
- お布施・お供え・服装のマナーは一般的な仏式に準じる
キリスト教の一周忌
キリスト教では仏教のような「一周忌」という概念はありませんが、命日から1年後に「記念式(メモリアルサービス)」や「召天記念日」として礼拝・集いを行うことがあります。キリスト教の一周忌にあたる集いでは、黒など地味な服装で参列し、花やお菓子を持参するのが一般的です。香典の表書きは「御花料」または「御霊前」(カトリックの場合)が使われます。
一周忌・法事のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一周忌とは | 故人が亡くなって1年後の命日に行う法要 |
| 読み方 | いっしゅうき(一周忌)/いっかいき(一回忌) |
| 日程 | 命日当日またはそれより前の土日。後ろにずらすのはNG |
| 準備開始時期 | 2〜3か月前から |
| お布施の目安 | 3万〜5万円程度(宗派・地域による) |
| 服装 | 準喪服が基本。家族のみなら平服も可(喪主の指定に従う) |
| 香典(御仏前) | 表書きは「御仏前」。金額は関係・地域による |
| 持ち物 | 数珠・袱紗・ハンカチ・香典 |
| 忌引き | 一周忌は忌引き対象外が多い。有給休暇での対応が一般的 |
- 一周忌と一回忌は現代ではほぼ同じ意味で使われる
- 日程は命日より前にするのが原則。仏滅でも問題なし
- 服装は準喪服が基本。七回忌以降は略式平服でよい
- お布施は「御布施」と書き、お盆または袱紗から両手で渡す
- 浄土真宗では「御霊前」を使わず「御仏前」を使う
- 新盆と重なる場合はお寺に相談して日程を調整する
- 一周忌の連絡がない場合は弔電・お供え物で気持ちを伝える
一周忌・法事の準備や当日の流れで不明な点は、担当のお寺や葬儀社にご相談ください。宗派・地域によって異なる点が多いため、事前確認が最も大切です。




